2007/12/12

知足美術館・「新春に贈る 交響する絵画展」

県庁近くで仕事があったので、帰りに「知足美術館」に行ってきました。約1年ぶり。

今回は「新春に贈る 交響する絵画展」という企画展が開催中でした。いろんな日本画家の方が描いた梅を見比べて気に入ったのを探したり、ローランサンの小品や出雲崎の独特の妻入り風景に見入ったりとしていたのですが、なんといっても私が釘付けになったのが、小川浩という洋画家の「里山」。今回の展示ではいちばん大きいものだったかな? とにかく、雪国の里山の風景が本当に素敵なのです。雪解けの斜面と田んぼと木々と、ちらっと見えるとんがり屋根の民家と、遠くに山々。うっとり。

あと、10月にできたばかりの分室も案内してもらってきました。隣にできた新ビルと、渡り廊下でつながっています。こちらは現在、竣工記念の所蔵品選抜展。いかにもなカンディンスキーの抽象画、うさぎの彫刻2種類、大きなコスモスの日本画などなど。で、こちらでのお気に入りは、「思考」というタイトルの小さな大理石彫刻。裸婦って絵画でも彫刻でもなんだか嫌だったんだけど、これはもう、見事。読みかけの本を膝に置いた女性の体が、触ったら軟らかかったり、ひょっとしてあったかいんじゃないかと思ってしまうくらい。アレ・アンドロ・ジョセフという方の作品でした。

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